前日までの雨がウソのように真っ青な、空。
強烈な頭痛も少しひいて、睡眠薬があけぬままぼんやり。
朝9時のリハーサルに間に合うように家をでて。
会場にはまだだれもいない。
スタッフの方から「セーラーゾンビさんですか?」と聞かれる。
そのまま会場へ、ながい通路を歩いて。
どーんと広がるステージ。
ビックリだ。
最後のライブをこんなところでできるなんて!嬉しいし、恐い(笑)
ドラムのカナもびっくりして、あわてて追加集客メールを出してた。
それくらい広い会場。
ちゃんとしたリハーサルなんて初めてで。
ドラムもひとつひとつ音を決めていき、三曲分の演奏の間にモニターの返しとか、ちぇっくしてもらう。ビビリながら終了。
本番まで2時間。
向かいのスペインバルで休憩。
お世話になったキャバーンビートの町田さんと
カメラマンの廣岡さんにメッセージを書く。
練習してからサインをかく、マーヤとカナ。
ナナはさすが、しゅしゅっとサイン。
ねむいー
だるいー
おなかいたいー
あたまいたいー
おなかへったー
最後までゾンビたちはピーチクパーチク(笑)
背中越しにお客さん青猫カオリとミッチーを見ながら
会場にもどって衣装にかえて。
僕も最後だから真っ黒にゾンビメイク。
オープニングで13歳の脅威のソングライター鈴音ちゃんが堂々と歌った後、
あっけらかんとライブは始まった。
「マーヤ!」
声がかかる。うれしいね。
ステージがひろくて、広すぎてさみしいってナナがいってたけど、ほんと広くて。
せっかくスポットを当ててもらってたけど、ついついセンターにいってしまう。
全ての歌が、しっかりきこえる。
一年弱、あたためたゾンビソングが。
ねえ、聞いてる?僕らの歌を。
どこかの有名な曲のカバーじゃないよ。全部自分たちで作ったんだよ。
まだまだたくさん届けたいうたはあるんだけどね。
トラベリンガールで、マーヤとワンマイクでコーラスしようと、マーヤのマイクに駆け寄ったら、おもいっきり避けられて(笑)
ストーンズの映画で、ミックがキースとワンマイクやろうとして避けられたのを思いだした。あーあ(笑)
ティーンエイジブルーの最後も、じゃーんてやろうとしてたのに。すっかり忘れてて、かっこ悪いったらありゃしない。
アンコールの声がかかる中、ステージを去る。
終わったよ。
一瞬の夏が。
楽屋にもどると、いつものゾンビたちに。
ジドリ大会。
変顔大会。
お客さんもいっぱいで、
ロビーでごあいさつ。マーヤは花をもらって上機嫌。
尊敬する友人であり、古い音楽仲間のエミさんと田中姉妹、ちょっとだけ話す。
僕のやってたノスタルジアというバンドのベースも偶然居合わせた。
相変わらず、打ちあげの日程はスッキリと決まる(笑)

おそろいのゾンビTシャツ
田中姉妹とご飯を食べに行く。
まあいつものように、ポツポツと話して。
食事を半分のこして。
田中なゝと、田中マーヤと
濃密な時間は過ぎて、過去になる。
青空の下、手をふって別れる。
風がとてもつよいなあ。
休養のため一時帰宅し、少しだけ眠ろうと思ったけど無理で。
三次会会場へ出かけた。
カナといろいろ話した。
たぶん、初めてじゃないかな(笑)
カナとはまた新しくバンドをやろうと思ってる。
今はまだ秘密だけど。
新しい構想とか
新しい曲の断片とか
新しい仲間をもつけることとか
いろいろアタマをぐるぐるまわるけど
お願いだ。
きょうはちょっと黙っててくれないか。
音楽人生の最良のシーズンを、すこしかみ締めていたいんだ。
最後に
- マーヤとストーカーズ
- 遅刻早退女子
- ズツーフクツーズ
- マーヤとセーラーゾンビ
を応援してくださった皆さん。
ライブを見てくれた皆さん。
写真に残してくれた皆さん。
ついバッドガールや、トラベリンガールを口ずさんじゃった皆さん。
キャバーンビートの町田さん
本当にどうもありがとう。
ロックバンドは不滅じゃないけど
音楽はいつまでも残る。
そんな世の中であって欲しい
2015.9.14
マーヤとセーラーゾンビ解散から1日たって。